【ポスクロレポ 2】絵はがきの再利用をどう考える?(ドイツ)

ポストクロッシングをやっていると日本ではなかなか巡り合えないような気づきに出会えることがあります。ハガキなんて小さなスペースなのに、そこにちょっとしたことが垣間見えるのがおもしろいですね。
「ポスクロレポ – 異国をちらりとのぞいてみれば」の2回目はドイツの絵はがきから。せっかく送るなら相手に喜んで貰いたいですよね。相手を想う気持ちは世界共通かもしれないけど、その基準が実は違う?それがとてもおもしろいなと思ったので、今日はそんなお話を書いてみようと思います。
届いたのはこちらの絵はがきです。
私がポストクロッシングの自己紹介で好きなモノで「うさぎ」を書いてるのはVol.1の記事でご紹介しましたが、「スタジアム」も書いています。それを見て、こちらを選んで送って下さったんですね。うれしい♬
届いてすぐ感じたのは、裏面が変わった材質だなってこと。ちょっと画用紙風で日本にはなかなかなさそうな感じ。海外の絵はがきはこんな感じのものもあるんだなーなんて思って読んでいたんです。
でもちょっと端っこが少しめくれかけていて、そっともちあげてみると…
あれ?何か書いてある…。
よく見ると反対側もめくれかけてました。(わざわざめくりあげたんじゃないですよ。のりが渇いて剥げかけてたんだと思います)
切手が貼ってあるってことは、やはり誰かがこの方に誰かが送って来たカードをもう一度私に送ってきてくれたようです。おー!なるほど。
これ、日本人にはなかなかない感覚じゃないかな。私は素直におもしろいなと思いました。
絵はがきの再利用に見える重きを置く考え方の違い
ポスクロは送る相手がロットで決まるので、特定の文通相手との交流とは違い相手への思い入れというのはあまりありません。さらりとした交流です。だからこそ感覚的にも再利用しやすいところはあったんだとは思います。
自分に届いた柄が、相手好みだから送ってあげようって、ある意味凄くストレート!もちろん、これでいいだろ…的なものではなく、私を思ってくださったのはめっちゃこの作ってくれてるハガキの裏面を見ればよーくわかります。
デコレーションしてくれたり時間かけてくださってる。そしてスタジアムの説明もしてくださったりね。
相手のことを考えるとき、日本だとまず誰かに送るものは基本「新品でなければ」と考えますよね。無意識にそうあるべきと思ってるというか。礼儀を重んじる国だからだと思います。それはそれでもちろん日本の良さでもあるんですけどね。
もし私だったら?相手のプロフィールを見て、手元にある新品の絵はがきのストックには相手の好みリストに合致するものがなかったら?
たまたま絵はがきを買いに行くタイミングなら探すこともあるでしょうが、基本的には手持ちのストックの中でどれならまだ喜んでくれる可能性高いかなと考えて選ぶ、この一択でしょうね。実際これまでもそうしてきました。「届いた絵はがき」を再利用することを選択肢のひとつとして入れることはないです(まぁ私の場合、同じ国をポスクロの相手として選ぶようにしてないので、再利用できる日本からのハガキはないですが、たとえあったとしてもそうしてないと思います)。
でもきっとこの送り主の方は「新品である」という事実よりも「こういうものが届いたらうれしい」と書いているものが実際届いた方がきっと喜ぶだろう…と想像してくださったんだろうなと思いました。きっとどうやったら喜んで貰えるか、感情に重きを置いて行動をしてくださったということですよね。
もちろん合理的な国民性もあるのかもしれません。
でも、いかに相手に喜んで貰えるか、自分が出来るベストはなんなのか?をここまで落とし込んで考えられるというのはある意味、心にゆとりがあるというか、豊かなのかもしれないなと思いました。だとするととても素敵なことですよね。
あ!でも、これを見たからといって私に同じことをする勇気はありませんよ。そのあたりはやっぱり生粋の日本人だなと思います(笑)。でも、「こうすべき」「こうあるべき」というものにとらわれすぎず、「今、自分が相手にできるベストは?」を普段からもっと落とし込んでやわらかーく考えてみようと思うきっかけを頂いたと思います。
少なくとも、今回のケース、日本にずっといるとなかなか出来ない考え方ですよね。やはり、いろんな考え方に触れるのは楽しいです。
Happy Postcrossing!
今日もウキウキでいきましょう♬
ポスクロレポのまとめ読みはこちらから
ポスクロを通じておもしろいと思った違いや気づき、楽しみ方などを綴っているコラム「ポスクロレポ – 異国をちらりとのぞいてみれば」。いろいろな視点をお楽しみいただけるとうれしいです。下記リンクから一覧ページがご覧いだけます。
Writer
TOMOE MORI
ビジネスデザイナー / 随筆家。知らないこと、知らないことや新しいことに触れたり、作り出すことが大好きなゼロイチ萌えな人。東京マラソンに出場する日、電車で運命的な出会いをした温厚な夫と二人暮らし。2018年夫婦で会社を立ち上げWEB運用をサポート中。10年間うさぎのハッピーと暮らした日々から得た気づきは大切な宝物です。もっと詳しいプロフィールは「ウキいこについて」をご覧下さい。