【うさぎの介護】流動食1 – シリンジ or スプーン 食べ方の選択

今日から数回にわたって流動食のテーマで書いてみたいと思います。今日はその中でも「食べ方」について。この記事で伝えたいのは、味的にはOKでも食べ方によっては受け付けないことがあるということ。逆に言えば、食べ方変えると食べてくれる可能性があるってお話です。ああ、うさぎさんって繊細というか、本当に愛すべきわがままちゃんですよね♡。

 

 

あくまでもこれは一例ですが(ベストアンサーはそれぞれのうさぎさんが持っていると思うので)具体的にどんなカタチで、どういうものを試したのかを綴ってみたいと思います。

 

 

流動食のはじまり

ハッピーは2019年3月、9歳3ヶ月のとき重いうっ滞になってしまい、そこから食欲回復の過程でかなり時間がかかりました。夏までの間が一番しんどかったですね。むしろ1年経過した亡くなる前のほうが食に関しては落ちついていたかもしれません。

 

 

病院で点滴をしてもらい、程なくまったく食べない状態から乾燥リンゴとサプリメントだけ少し食べてくれるようになりましたが、いずれにしても受け付けるのは補助食のみ。何でもいいから食べて欲しい!という状況からは若干前には進んでいるものの、やはりメインとなる食べ物を食べてくれないことには胃腸の動きは限定的になり危険になってしまう可能性も高いとのことで、すぐに病院で流動食のサンプルをいただき試すことになりました。

これが彼の流動食生活のはじまりでした。

 

 

流動食について知識ゼロからのスタート

病院ではとにかく食べてくれるならどのようなかたちでも…とのことでしたが、なにしろ私自身の経験がないため、

 

 

「一回の量はどれくらいなんだろう?」

「どれくらいの頻度であげたらいいんだろう?」

「濃さはどれくらいで作ったらいいんだろう?」

「食べさせ方はどうしたらいいの?」

「あげかたが悪くて変なところに入って大変なことになるとかないよね?(不安)」

etc.etc….

 

 

まぁとにかくわからないことだらけで、ただただ不安にかられながら必死にググっていたのを思い出します。当時は、いろいろ調べてみたもののなかなか思ったような検索結果に巡り合えず(答えを探していたので余計にそう思ったところもあると思います)、様子を見ながら自分なりに考えて試すという試行錯誤の日々でした。

 

 

なお、私はハッピーとしか暮らしたことはありませんし、自分の疑問に対しての上記の適切な答えは今もわからないのですが、とにかく受け入れてくれるのであればマルという判断をしていました。

 

 

まず考えた内容でとりあえず作ってみる。

食べなければ、濃さなのか、味なのか、ブレンド配合比率なのか、食べさせ方なのか…を考え、違うパターンでもう一度作り直す。彼が受け入れてくれるまでこれをひたすら繰り返していました。とにかくハッピーの反応にフォーカスすることに専念した感じです。

 

 

ハッピーは調子が悪くなるととたんに食のストライクゾーンが狭くなるので、すべてドンピシャの状態じゃないと受け入れないことが多かったです。最初はそれもまったくわからなかったので、手当たり次第感満載でしたがそのうち好みやパターンが少しずつ予測できるようになっていきました。

 

 

このあたりは、ふだんメモがふんだんに役立ったと思います。毎日その都度、食べ方、ブレンド、量など全部記載していました。ふだんメモについてはこちらをどうぞ。

 

 

【うさぎの介護】ふだんメモのススメ!普段通りは飼い主しか気付けない。

 

 

今日はその中でも「食べ方」にフォーカスを当てて書いてみようと思います。流動食の内容(ブレンド等)については別記事をご覧ください。

 

【うさぎの介護】流動食2 – 味覚とブレンド配合比を考える

 

 

いろんな食べ方を試してみる

ハッピーの場合、食べ方はとても重要だったみたいです。

食べてくれないなぁと思って流動食の味(主にハーブかパパイア味を使ってました)を変えてみたものの結果は同じで、どうしたものか半ばやけくそで食べ方を変えてみたらあっさり受け付けたという…。「そこ!?」と最初は本当にびっくりしました。

 

 

内容はまったく同じものなのに「皿じゃ食べないけど30mlシリンジに詰めたら食べてくれた」とか「30mlのシリンジでは食べないけど、1mlのシリンジに詰め替えて抱っこで食べさせたら食べてくれた」とかそういうことがフツーに起こるんですよね。彼のこだわりなのかな。

 

 

1度でも試した食べ方はこんな感じです。

 

  • 皿に置いた状態(ちょっと固め)
  • 皿に置いた状態(お団子)
  • 作りたて 皿&スプーン(ちょっと固め)
  • 作りたて 皿&スプーン(ゆるめ)
  • 作りたて シリンジ 30ml
  • 作りたて シリンジ 20ml
  • 作りたて シリンジ 10ml
  • 作りたて シリンジ 1ml

 

一番最初は1mlのシリンジでちょこっと、そこから食べがよくなってきたなと思ったところで自分で食べれるかな?とお皿に入れて見たのがお試しの始まり。ハッピーの食べたいタイミングで食べてくれたらと思ったので作って置いておくスタイルにしたのですが、時間が経つと水分が飛んで渇いて固くなっていくからか、結局置いてから時間が経ったものはあんまり食べずでした。そのため、作り置きはハッピーには向かないなと思って割と早めにやめました。

 

作り置きを食べているとき。いろいろな味をお試し中。

30mlシリンジで

作りたてをお皿で。スプーンで整えながら食べやすく。

 

ちなみに、この中で最終的に残ったのは

 

  • 作りたて 皿&スプーン(ちょっと固め)
  • 作りたて 皿&スプーン(ゆるめ)
  • 作りたて シリンジ 30ml
  • 作りたて シリンジ 1ml

 

です。上から調子が良い順の傾向あり。

 

 

一番しんどいときは、1mlのシリンジでしか食べてくれませんでした。というか、1mlを使うときはほぼだっこで口元に持って行き強制的に食べさせていました。なんとか食べさせないとという思いは強かったです。

 

 

これは病院で先生から伺ったお話によるところが大きかったですね。私がお世話になった病院はうさぎさんをきちんと診ていただけるところでしたが、やはりそれでもまだうさぎさんの病気についてはわかってないことも多く、できることはどうしても限られているとおっしゃられていました。

 

 

「どちらかというと点滴は脱水をとにかく防ぐためのもので、食事に勝る薬はないです。そこは飼い主さんに頑張って貰うしかないです。」とおっしゃられてたのが印象的でした。食べられない日が続くと脂肪肝になってしまい、そこからの治療はものすごく大変だともおっしゃられていました。なので、そっぽ向いて食べたくないというそぶりを見せることはあっても心を鬼にしながら(心の中では無理矢理ごめんねと思いつつ)口元に持って行く。時に40分以上かけてゆっくりと気長に食べてくれるまでつきあっていたこともあります。

 

 

 

彼のペースでテンポ良く食べれるようにするために

一番最初は、病院で頂いた1mlのシリンジ1本からスタート。最初は流動食用の粉オンリー(ハービィケア)でゆるめに溶き、1mlのシリンジの口から吸ったものを与えていました。

 

 

ただ1本でまかなおうとすると、「シリンジで吸って」→「食べる」→「シリンジで吸って」→「食べる」の繰り返しをやり続ける必要があります。どうしてもシリンジの口から流動食を吸うのに結構時間がかかってモタモタしてしまいがち。せっかく早く次をくれという状態になってるのに、準備ができてないのであげられなくてジレンマ。その間にもういいよ!みたいになってしまい食べなくなってしまう…うーん、悩ましい!という状態に陥りました。

 

 

何度かそういう体験をしたので、あらかじめ吸ったものを準備して置いておけないかしらと思うようになりました。そこで準備をするためにシリンジを多めに購入することに。

 

 

シリンジの頭の太くなったところをハサミで切って(切れ味良いハサミならサクッと切れます)ライターであぶって切り口をなめらかにします。

準備完了〜。1mlはだいたい20本くらいを常に用意していました。

 

 

そして、さらに10mlのシリンジで、1mlシリンジのおしりから流動食を注入して詰めていきます。

ポッキーオンザロックみたいですが、流動食です(笑)。

このようなカタチにしておくと、一本食べ終わったらすぐ次を口元に持って行け、テンポよくサクサクたべてくれやすいのです。1mlの時は最後までこのスタイルでいきました。

 

 

1mlに詰めるために購入した10mlと20mlのシリンジですが、どちらもすごく口が小さいので詰まりやすいという弱点がありました。そこで思い切って30mlを購入してみたのですが、口が太く、1mlのおしりには入らないもののぴたっとくっつけると注入が可能。口詰まりも解消しストレスフリーになりました。便利♬

30mlはデカイな…というのが最初の印象です。

もしかしたら30mlの太いシリンジからでも食べるかな?と思ってあげてみたら、あっさり受け入れてくれてくれたので直接30mlでも食べるよう日ができました。30mlで食べるかなと思って準備したら食べないときはそのまま1mlに入れ直すこともできますから、使い勝手はよかったですね。

 

 

ちなみに10ml、20mlでも試しにあげてみたのですが、口が小さい上長さも短いため食べにくそうでした。くわえにくそうだし、詰まるのでぎゅーっと押さないといけないときもあるし、食べこぼして途中でやめるパターンもありで不採用に。これ以降10mlと20mlは使わなくなりました。

上30ml、下20ml。口の大きさが違うし短い。

 

でね、ある日何気なくシリンジをじーっとみてたら、この30mlの口の大きさは1mlのカットしたものとほぼ同じと気づいたんです。

上30ml、下1mlのカットしたもの

 

あー!!なるほどなぁ。だから食べやすかったのかも。

 

 

30mlで食べるときは、最後口の部分に詰まるのでそれをポンポンして出す必要はありましたが、だっこしなくてもそのまま床にいて食べてくれたのでとても楽でした(体調が比較的良いということでもあります)。あと、ハッピーが一度に食べる量は30mlでラクラク入る量だったので、30mlで食べてくれるときは洗うのも1本だけになるのでとても楽でしたね。1mlだと20本近く洗って乾かす必要があったのでンテナンスにも結構時間がかかりました。

 

 

シリンジのゴムは痛みやすいので、お湯ではなく水で洗うように注意していました。基本的には動きが悪くなったら取り替えるという感じに。あと汚れが気になるときかな。だいたい30mlの場合は、1日1本ペースで交換、1mlの場合は、8-10回ほどで徐々に動きが悪くなりゴムがぬけなくなったりするものが多かったので、ダメになったら交換してました。

 

 

ちなみに…

最初は遠慮がちに数本ずつ買ってたのですが、間に合わないのでどかっと箱買いするように。箱買いしておくと急に食べ方変わっても対応ができるので楽でした。

何かすごい絵ですが、決して怪しい人ではありませぬ…。

 

 

いずれにしても、ハッピーの場合は「食べるテンポ」も凄く大事だったみたいで、1mlで食べるときは全部準備してからあげるようする方が圧倒的にちゃんと食べてくれることが多かったです。

 

 

あとスプーンの場合ですが、私が一番長く使ったのは100円ショップで購入したアイスクリームスプーンでした。平たい感じなので食べやすかったのかもしれません。金属タイプはかじったりすることもないので安心して使えました。

 

 

ハッピーの食べ方の遷移と食べる頻度

では、ハッピー自身の流動食の食べ方の変化がどんな感じだったのかですが、ザクッと書くとこんな感じ(かなりざっくりです)。

 

 

3月4日→ うっ滞で全く食べなくなり、病院の指示の元流動食開始

3月中旬まで→ 1mlシリンジ中心

3月中旬〜4月上旬→ 皿に置いた状態&1mlシリンジ

4月上旬〜→ シリンジ模索 1ml複数準備、10ml、20mlもお試し

4月下旬〜→ 30mlシリンジ導入&中心

5月上旬〜→ 作りたて 皿&スプーン(ゆるめ / 固め)導入、30mlシリンジと調子に合わせて選択。

5月下旬〜→ 30mlと1mlシリンジが中心 時々皿とスプーンで食べる

6月中旬〜→ 1mlシリンジ中心、時々30ml

8月中旬〜→ 30mlシリンジ中心 調子を崩すと1ml

12月下旬〜→ 皿&スプーン中心、時々30ml、調子を崩すと1ml

 

 

夏頃は本当にしんどかったみたいで、私が朝起きてリビングに行くと小屋の奥に逃げて隠れるというのが常でした。捕まって食べさせられるーと思っていたのかな(鋭い!!確かに捕まえるけど)。それほど食欲が回復できてなかったんだと思います。この時期は朝と昼が余り食べれず、夕方くらいになってくると徐々にエンジンがかかってくるみたいな感じでした。朝に率先して食べに来るようになったのは、9月に入ってからです。

 

 

なお、頻度ですが、皿を置いているときは、乾いたら食べてなくても交換していたので1日4回くらい。シリンジや作りたてを皿&スプーンであげるときは、一度に食べる量や食欲にもよりますが、多いときは1日7回程度、少ないときでも1日4回はあげるようにしていました。

 

 

8月からかなり長い期間30mlシリンジで食べる期間が続いたので、もう皿&スプーンで食べることはないかもなぁ…と思ってたんですが、ある日いつものように30mlシリンジで準備して持って行くと食べず、今日は味が違うのかな?と思って中身を皿に出したらいきなり食べ出したんです(びっくり!)。予測は外れましたが、めっちゃうれしかったのを覚えています。

 

 

そこから5月に亡くなるまで皿&スプーンがメインでした。基本的に自分で食べたいと主張してくれるようにもなっていたので、朝、昼、夜はハッピーが食べたいタイミングという流れでした。夜は3回来ることが多かったですね。

 

 

ちなみに、調子がいいときは、ご飯を貰う場所までやってきて待ってます。

早くちょうだいとスタンバイ

だっこ以外で食べるときはこぼしても大丈夫なようにタオルを敷いてその上で食べて貰っていたので、タオルを準備するとご飯だよね!とやってくることもありました。

ねーねー、くださいなー

食べる気持ちが前のめりのときはそれだけでも少し安心します。もちろん本当に食べるまではまだ安心できませんが(笑)。

 

 

いやほんと、食べてくれない…って心底不安になりますよね。

そんなときは、ひとつの選択肢として食べ方を変えてみるのはいかがでしょうか。ハッピーのように食べ方の違いでいきなり受け入れて食べ始めるうさぎさんも中にはいるかもしれないですから。

 

 

一体どうすれば食べてくれるのか?あれこれ模索するのは本当に大変ですが、それでもなんとか食べてくれて出すモノを出してくれていたらホッとしますよね。あなたのうさぎさんが一日でも長く健やかに穏やかに過ごされますように♡。

 

 

医療用廃棄物の処理については調べておこう

シリンジを処分するにあたっては医療用廃棄物の扱いになるので、各自治体の収集状況に従うようにしましょう。不安な場合は、勝手な判断をせず、動物病院等に聞かれるのも良いと思います。ちなみに広島については、広島県のホームページに掲載がありました。この記事を書いている時点での最新を掲載しておきます(毎年変わりますので要確認でお願い致します)。

 

 

平成30年度一般廃棄物の状況(広島県 2020年6月30日掲載)

▶在宅医療廃棄物の収集状況 (PDFファイル)(59KB)

 

 

おまけ:シリンジの購入について

私は1mlの100本入り箱は楽天で、30mlの50本入り箱はamazonで購入していました。実際に購入していたのはこちらです。

 

 

上記記事内では、10mlや20mlのシリンジは口が小さくて…ということを書いていますが、改めてamazonで見てみると、20mlでもカテーテル用だと口が大きそうな気も。ぱっとみた感じでは、30mlとも遜色ないのかなという気もします。ただ、私自身は試したことがないため実際のところはわかりません。参考に貼っておきますね。

 

 

カテーテル用シリンジ 20mL(DS20mL カテーテル押子イエロー) 50本入 /8-1699-01

 

 

なお、リンクはすべて箱のものですが、最初は少ない本数があればそれ試してみるほうがいいと思います。その子が受け入れてくれるかどうかと…試してみないとわからないですしね。ぴったりのものが見つかりますように。そして何よりおいしく食べてくれますように。

 

 

はぴろぐのまとめ読みはこちらから

愛うさ ハッピーさんと一緒に過ごした10年の中で感じたことや気づきをまとめています。9歳からの病気と老いとの寄り添いやペットロスのことがメインになっています。

 

Writer

TOMOE MORI

ビジネスデザイナー / 随筆家。知らないこと、知らないことや新しいことに触れたり、作り出すことが大好きなゼロイチ萌えな人。東京マラソンに出場する日、電車で運命的な出会いをした温厚な夫と二人暮らし。2018年夫婦で会社を立ち上げWEB運用をサポート中。10年間うさぎのハッピーと暮らした日々から得た気づきは大切な宝物です。もっと詳しいプロフィールは「ウキいこについて」をご覧下さい。