ペットロスの執着を手放して片付けようと思えた、たった1枚の写真

それはアイキャッチに使っているこの写真↑です。

 

なんだ、フツーの写真じゃないかと思われたかもしれません。そうですよね。一見なんのへんてつもないスマホで撮影した写真。でもこの写真が私に気づきと前に進む力を与えてくれました。

 

 

ハッピーとのお別れはとても急だったこともあり、私はその現実を受け止めるところから大変でした。ハッピー自身も、そして私ができることも急にすべてを失ってしまったからです。完全なペットロス状態でした。

 

 

ハッピーはほぼ自由にリビングの半分を行き来していたので、かなり広いスペースをハッピー仕様にしていたのですが、しばらくそのスペースも手つかずのまま。母からは「いつまでもそのままある方がかえって辛くなるのでは」と心配されましたが、なかなか片付ける気持ちに至りませんでした。一方で、夫は「無理に何も考えず思うタイミングでやればいいんじゃないか」と言ってくれていたので、それに甘えていたところもあると思います。

 

 

なにより、私にとってこのスペースを片付けることはハッピーとの想い出までもまるっと片付けてしまうような気がしていたのでしょう。ただでさえ喪失感がハンパないのに、もうこれ以上何も失いたくないという気持ちも大きかったのかもしれません。

 

 

誰のための場所なのかを考えるきっかけに

実はこの写真は、こちらの記事で書いた組み写真のボードに貼ってある一枚です。

 

ペットロスにそっと寄り添う。時を共有する写真いっぱいを飾ろう。

 

組み写真っておもしろいなと思うのは、その日によって目に入る写真が違っていたりするんですよね。これは今でもそうで、ぱっとボードを見ても「今日はこの写真」みたいな感じで気になる写真は日替わり。

 

 

あるとき先ほどの引いた写真が目に留まることがありました。そして、ぼーっと眺めながらふと思ったのです。

 

 

「ハッピーが居るからこの風景は完成しているんだな」と。

 

 

ハッとしました。彼のための場所であるという事実。それは写真に限ったことじゃないはず…そう思っておもむろに今の部屋を撮ってみました(角度は違うけど)。

 

 

がらーん…。

当たり前ですよね 笑。

 

 

今も、明日も、明後日撮ってもきっと何も変わらない。使う本人がいないのだから。カラーなのになんだかモノクロめいた印象があって、使う本人がいて初めて日常の風景は彩られるのだなとも感じました。

 

 

しかもこれ、ハッピー好みにどんどん作り上げたお城だから、例えこの後もし誰かを家族として迎え入れることがあったとしてもその子のベストはきっと違うだろうし(今はその予定もありませんが)。

 

 

この風景をジグソーパズルと例えたら、ハッピーがセンターのワンピース。

 

 

だからもうこれは、永遠に完成しないジグソーパズルなんだろうなと。だとすると、このままこのレイアウトを残されることを誰が望んでいるのだろうか。そう思ったんです。

 

 

写真を通して現実を見て、そのことをすっと受け入れられた感じ。そして、モノを置いておくことで「ハッピーが居てくれた状態」に私自身が執着していたんだなとも気づかされました。気持ちまで一緒に片付けてしまうような気がして怖かったんだなと。でもそうじゃない。きっとモノを手放したとしてもハッピーは私と共に進んでくれる。執着を手放す意味でも、思い切って片付けようと思いました。

 

 

そう思ってからは一気にコトは進みました。

組み立てたものを一日かけて解体しその場所をあけてみると、なんだか明るくなって空気が回り出した気がする。とても不思議な気分だったのを覚えています。

 

 

ハッピーが居てくれた場所には新たに棚を設置しました。

すっかり様変わりはしましたが、今は何か思うことがあるとここでハッピーに報告しています。生前、私はハッピーに「こんなことがあってね」とかしょっちゅう話しかけていましたが(聞いていたかどうかは不明 笑)、その習慣もあえて直さず今はこの場所から伝えています。できる限り、ハッピーも喜んでくれるような良い報告ができるようにウキウキ過ごそうと思ってます。

 

 

もうひとつ執着を手放すメッセージとなったのがこちらのヘレン・ケラーの名言。こちらもご紹介しておきますね。

What we once enjoyed and deeply loved we can never lose, For all that we love deeply becomes a part of us.

 

かつて喜びを感じ深く愛したものを私たちが失うことなどありえない、なぜなら私たちが深く愛したものはすべて私たちの一部になるから - ヘレン・ケラー

 

うんうん。

これからも一緒に前に進みたいと思います。

 

 

日常の風景の一部としての写真を残す

あの写真は、自分の日常の風景をなにげなく撮っていたもので、ぶっちゃけ、それがこんなに後々助けてくれるとは思ってもいませんでした。

 

かわいい姿を残すのももちろん大切。でもこうやって家庭内の風景の中に溶け込んでいる姿も残しておくのも必要なのかもしれないなと思った出来事でした。

 

ナチュラル、違和感…いろんなことを感じさせてくれる。そこから気づきを与えてくれる。これも写真のチカラなのかもしれませんね。今はスマホで手軽に残せます。せっかくの現代のツール、自分のウキウキにつながるように使いたいですね。

 

 

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愛うさ ハッピーさんと一緒に過ごした10年の中で感じたことや気づきをまとめています。9歳からの病気と老いとの寄り添いやペットロスのことがメインになっています。

 

Writer

TOMOE MORI

ビジネスデザイナー / 随筆家。知らないこと、知らないことや新しいことに触れたり、作り出すことが大好きなゼロイチ萌えな人。東京マラソンに出場する日、電車で運命的な出会いをした温厚な夫と二人暮らし。2018年夫婦で会社を立ち上げWEB運用をサポート中。10年間うさぎのハッピーと暮らした日々から得た気づきは大切な宝物です。もっと詳しいプロフィールは「ウキいこについて」をご覧下さい。