【うさぎの介護】ふだんメモのススメ!普段通りは飼い主しか気付けない。

普段通りのときこそメモを書いておくほうがいい。一般論でも平均的な話でもない、その子にとっての正解はその子が持っていることだから。飼い主にしか気付くことはできないのです。病院の先生であっても、普段を見続けてるわけではないのでわからないことだと思うのです。
重度のうっ滞になった2019年の3月4日から書き始めたハッピーメモ。結果的には、亡くなった2020年の5月10日まで約1年2ヶ月ほぼ休みなく書き続けました。気づけば、休んだのはどうしても遠出しなければならなかったお仕事と弔事のときだけ。
見た目ノートですが、書いているのは何時に何を食べたのかということが主で、あとは気づきがあればちょこっと書いたりという感じなのでまさにチャッチャ系「メモ」です。
結局何ページになったのかはわかりませんが、書き始めた当初はさすがにここまで厚くなるとは思ってもいませんでした。9歳での病気だし、気になるから記録をつけておこうかなくらいの感覚だったように思います。うっ滞も1週間〜10日ほどでは回復してくれるかななんて思ってたし、その後ご飯面の介護(流動ペレット)が必要になるなんて思ってもなかったですしね。
ですが、このなんとなく始めた「メモ」に後々かなり助けられました。といっても、病気が重い状態のときのメモよりも、むしろ介護生活の中でも調子の良いときを綴っていたことが助けてくれたことが多かったです。
元々私は、ハッピーが何か通常とは違う様子だなと感じたとき、心配で心配でネット上の情報を検索しまくってました。
といっても、それは「悪くなっている状態」を軸にして、
「どういう感じのうさぎさんが多いのかな」
「どれくらいで回復できそうかな?
「この状況から死んじゃうことも結構あるんだろうか?」
初めてのうさぎさんってこともありますが…、なんというか、まさに自分の「不安を解消する」ために検索している状態。
いやいや、本当にいいことなんて考えないですよね〜、そういうときって。不安が雪だるまみたいに積み上がっていくばかり。でもね、よくよく考えるとネット上にあったのは別のうさぎさんのお話なんですよね。だから一般的に多いにせよ、あるあるにせよ、参考になったとしてもハッピーの今にビンゴとは限らないんです。
病気にしても、老いを見守るにしても、彼自身の少しずつの変化に気付けるかで、あくまでも比べる対象は普段のハッピーと今のハッピーじゃないと、本当の変化なんてわかるわけがない。それなのにネット上の情報を見てただ不安になるとか安心するとか本質からすれば違うんじゃないかなと。
一般論ではなくて、
平均的な話でもなくて、
その子の普段はその子のもの。
その子の普段を把握しているからこそ、早めに気付けることもあれば、やり過ぎなこともなくなる。いわゆるベストな判断がしやすい状況を自らが作れるのだと思います。病院に連れて行くにしても、様子のおかしさを語るのは飼い主であって、本人が語れるわけじゃない。だから普段の様子との違いをきちんと把握してて伝えられるかはとても大切なんですよね。実は、私がこれはめちゃくちゃ実感してることがあるので、別記事も書きたいと思います。
そのためにこそ、普段元気なときから記しておく。書くと安心して忘れられますしね!←これホント大事。日常こそ忘れやすいですから。
私自身も「食べ方がちょこっと遅いかも」「シリンジのくわえ方がいつもより少し弱い気がする」など、小さなことでも気になったことをメモしておくことで、その点を気にして見るようにすることもでき、これが助けとなりました。
ハッピーの場合、こういったことは一回だけそうで次は平常に戻ってる場合と、その状況が続いて悪くなる場合があって、もちろん前者だとあーよかったで終わりますが、後者だと気付くのが遅くなるとまったく食べないなんてことになり得るので負担も大きくなり大変。ですが、メモを書くまでは案外気付けませんでした。すっごいざっくり見てたんだろうなと思います(反省…)。
でもメモのお陰で何度か早めに強制給餌などに踏み切れ、病院行きになる前に回復できたことも実際多かった。通常との微妙な差に気付けることは大きいですね。忙しければ忙しいほど、やっぱり記憶に頼るのは危険。もっと早い時代からやっておけばよかった…とつくづく思います。
メモをとるという行動が、意識的に観察できるように導いてくれたのかもしれません。気付けてナンボ。普段メモ、本当にオススメです。
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愛うさ ハッピーさんと一緒に過ごした10年の中で感じたことや気づきをまとめています。9歳からの病気と老いとの寄り添いやペットロスのことがメインになっています。